今日は休みをもらって出かけてきました。
行き先はGallery A4。
南三陸の今をわたしの息子と同年代の中学生達、約100名が撮影した写真の展示です。
Galleryは竹中工務店東京本店1Fの一角にあるのですが、Galleryに入る前に鳥肌が立って無力感を感じる光景を見ました。
竹中工務店東京本店ビルの壁面に津波の高さ15.9mをあらわす黄色い太い線が垂直に描かれていました。
その線は4Fを覆うほどの高さまで。
その高さを実際に目の当たりにすると言葉が出ませんでした。
そんな気持ちのまま、Gallaryに入って直ぐに目に付いたのは、震災前後の南三陸の町を空撮した大きな写真。
震災前の写真は色彩のあった街並みが見えるのですが、震災後の写真は同じような色が平面的に広がっていて広範囲にまで津波の影響があったことがわかり、何度も報道で見てはいるものの驚異以外感じられませんでした。
今回写真は歌津中学校、戸倉中学校、志津川中学校の3校の生徒さんたちが撮影したもので、各個人ごとに展示され、写真の他に撮影した生徒さんの感想も添えてあります。
皆思い思いに撮影されていたのを感じたのですが、写真と感想を見続けていくうちにそれぞれの思いがいろいろとあることを感じました。
町が変化していく様子で復興が進んでいると感じている生徒さんもいれば、まだまだ復興が進んでいないところが多く自分が後を担うんだという逞しい生徒さんもいましたし、仲間や身近な自然を撮ったものも多く、自分に希望を与えてくれた物を撮った生徒さんもいました。
ただ、あえて瓦礫が残る町を撮りたくないという気持ちが書かれていたり感想が無いものもあり、心の傷の深さを痛く感じるしか出来ませんでした。
生徒さんたちがいろんな思いを持ち、今回写真を撮る中で感じることが沢山あったようです。
自分達が今ここに生きているということも実感できたのではないかと感じました。
ですが、軽々しく気持ちをお察ししますなんて言えません。
辛いですが事実を受け止め、これから共に生きていく中でお互い助け合っていくしかないと思っています。
わたしも出来る事をやります。
by jinsnap
| 2013-02-14 20:54
| LUMIX LX1