この前の土曜日。
午前に1つ、午後に1つの2つの少年野球のsceneを見せていただくことが出来ました。
1つ目は、子供主体の少年野球。
一言で言うと「幼かった頃に経験した野球」です。
そこには大人の怒号や罵声はありませんでした。
あるのは、
三振しても、「ナイススイング!」
走塁でアウトになっても、「ナイスラン!」
そういうプラスの言葉と子供達の声援。
子供達が主体なので、試合に出ている子供達も応援している子供達もみんなが一生懸命に伸び伸びとやっています。
わたしが一番印象に残ったのが、試合中の選手同士の声掛け、応援している子供達の声援が誰かに言われる訳ではなく自然とやっていること。
例えば、子供達が友達と遊んでいる時、自然に友達と会話したり声掛けする時の空気と同じ空気を感じました。
声を出せよ!
応援しろよ!
という大人からの指示の言葉は聴くことが出来ませんでした。
そんなところに、昔、野球が好きで、友達とやるのが楽しくて、毎日暗くなるまでやっていた頃を思い出したのかもしれません。
このような雰囲気なら、子供の心も健やかに成長するのではないかと感じました。
もう1つは、大人主体(に、わたしは見えました)の少年野球。
一言で言うと、「大人が子供に指示を出して、やらせている野球」です。
プレーのたびに、こうしろ!、ああしろ!、そうじゃないだろ!、こういう風にするんだろ!。
監督さん(と思える人)が発している言葉です。
しかも自分専用のイスに足を組んでふんぞり返っている...。
この言葉を聞いた子供達は...と様子を見ると、怒られてる、やばい、そんな空気で包まれていました。
萎縮。
その様子にはこの言葉がぴったりに感じました。
残念で苦しくて寂しく感じ、直ぐにその場を離れました。
双方とも同じ小学生の少年野球です。
なぜこうも違うのでしょう。
1つ目の少年野球は、(勝利より)子供達の健やかな成長を目指すチーム環境。
2つ目の少年野球は、勝利を目指すチーム環境。
わたしの個人的な感覚ですが、「環境」の違いと思っています。
とはいうものの、わたしがそれぞれのチーム環境つくりにあれこれ言う資格はありません。
ですが、小学生、中学生の子供達には野球の技術より、先に教えることがあるように思えますし、そうしてきたことで野球の技術が向上している子供達がいることを知っています。
子供達の成長に大人の存在は欠かせません。
だからこそ大人でなければ出来ない事をやるべきと思います。
環境作りは大人の仕事。
わたしは過去の実体験も含めて、"子供主体の少年野球"であることを強く望みます。
by jinsnap
| 2012-11-21 10:52
| LUMIX LX1